#11『再燃』

ご無沙汰しておりました。

すっかり春の母の葬儀以来、四十九日、新盆、納骨、
そして実家への引越と気がつけばもう晩秋。
その節にはたくさんの方にご厚意を頂きまして本当にありがとうございました。
御好意に触れるたびに涙しておりました。

そんなこんなで世間はというと閉塞感漂う時期を経て、
ようやくコロナも少し落ち着き、
経済活動が少しずつ少しずつ動き出してきたようで、
冬眠から明けたような気分でいるのは私だけでしょうか。

時々最近皆さんからお電話を頂き、メルマガやらないの?
と言われるようになりました。
そうですよね、すっかり間が空いてしまいました。

気が滅入っていて皆様に何かを伝えるという気持ちにもなれず
大変失礼いたしました。
でも皆様のおかげで、佐々木も少しずつ気持ちが上向きになりました。
ありがとうございます。
最近の皆様からのお声かけで気持ちも再燃してきました。
やっぱり、やる気元気佐々木じゃなくちゃ(笑)

そして、最近の相談事でまた再燃してきているのが、
「労基署が来ました」「労働審判で訴えられました」です。
ここ1ヶ月で数社。しかもほとんどが同じようなパターンです。

うーん、また会社側が整備されていない部分を、
労働者側の弁護士が突っついてきているなぁという感じは否めないです。
コロナで一旦沈静化していたものが再燃してきていますよね。
その上に、皆さんは2024年問題で頭を痛めていらっしゃることでしょう。

ご存知の方も多いと思いますが、
うちはトラックパートナーというチームを組んでおり、
弁護士社労士などとすべて連携し、
お客様を守るという体制を取っております。

うちのチームの本間弁護士は元厚生労働省。労働問題をよーく知る人間です。
そして、スタンスとしては会社側に立った人間、
会社を守ってあげたいという珍しい弁護士なのです。
その本間弁護士と今後、運転者の労働時間改善基準がどう変わっていくのか、
また2024年問題の残業時間の上限の問題をいつのタイミングで出して来るのか、
など先日もお互いの時間調整をやりくりして話をしておりました。

そこで私が本間弁護士に持ちかけたのが、

「今の運送会社で(労働時間を違反したくてしているところは別として)
大半の社長は労働時間もある程度守りながら
それでも給料をたくさん出してあげたいと思っている。
とくにうちが関わっている会社の社長はみな同じことを言う。
ならば、まずは訴えられない法整備をすることが先決。
そして、それが終了したら賃金規定の見直し、
つまり、稼ぎたい人にしっかりと稼がせてあげられる賃金体系を構築しないか?」

ということでした。

相談に来た数件の会社はどこの会社も世間の平均よりも多い給料を払っています。

それなのに、なぜそれでも訴えられるのか。
そこには会社で作った就業規則、36協定、労働契約等に専門家が介在していない、
もしくは運送業のことを知らない社労士等が作成していたり、
それぞれの上記の労務管理に関する書類を作る人がバラバラで
整合性がなくっている等で訴えられる隙だらけなど、

この会社は(専門家(特に弁護士)がみれば)
いかにも訴えるとお金が取れると値踏みされることが多いのです。

誤解をされては困るので付け加えておきますが、
社労士さんはあくまでも一般的な就業規則を作るので
それが悪いということではありません。
でも運送業ってやはり特殊な部分がありますのでね。
運輸に精通している方がいいのです。

会社となんらかのトラブルになり、恨みを持った従業員が、
自身が不利な状況になったときには弁護士を使い訴えればお金がもらえると
思っている節は多々見受けられます。
最近の弁護士さんは成功報酬なので訴えるまでは無料なんてとこも多いですしね。
(もちろん本当に残業代を支払ってもらっていないために
訴える従業員も多いのは事実です。
重ねて言い訳しますが全部が全部ではありませんよ。念のため。)

多少の法整備に不備があったとしても、
社員に対し好意的にたくさん支払っている会社は
これでダメージを受けてしまうことが多いのです。
なのでまず、そこの対策・改善をしなければならない。

対策としては、

とお話したいところですが、ここからはトラックパートナーの
主催するセミナーにぜひお越しください。
もちろんZoom参加もOKです。今年はもう12月を迎えるので、
来年の2月ごろに予定をしています。

弁護士だって、社労士だって、行政書士だって得意不得意あるのです。
一人の医者になんでも診てくれと言っても無理なのと同じです。
専門性が高くなればなるほど、そして満足な結果を求めれば求めるほど、
専門分野に特化する必要性があります。

だから、私に遺言書お願いしますと言われても
それは無理ですとお答えするのと同じです。
(どうしてもやれというのであればやりますが(笑))
私は運送業を支えたい、運送業の方々に恩返しをしたいと長年やってきました。
そのためには運送業に特化する必要があった。
そして仲間にもそういう仲間を長年探してきたのです。

私の周りには運送業に特化した仲間がいます。
ぜひオールインワンでご相談いただければと思います。

弁護士さんの辛いところはそれが出来ないと言えないところです。
苦手分野でも。
そうなったら結果は、目に見えますよね。
ご相談なさっている専門家が「うーん」という方は
ぜひ一度セカンドオピニオンでお越しくださいね。

私たちは運送業の発展を願っています。
だから、働くドライバーにはたくさん給料をあげたいという
社長の想いを具現化するために今一生懸命取り組んでいます。

賃金を見直したい、2024年までに残業を考えて
賃金体系を作り上げたいという方の全面的サポートに入ります。
それぞれの会社で事情が違うので一概にこれ、
と言えないのが歯がゆいところではありますが、
3年くらいかけて補正していく感じでご依頼ください。

本日も長い文章にお付き合いくださいましてありがとうございました。


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