ご無沙汰しておりました。行政書士の佐々木ひとみです。
やっと母の一周忌も終わり、そろそろ通常の生活にまた戻りつつあります。
早いものですね。なんだか夢の中にいるようなうちに1年経っておりました。
そんな中、知床では恐ろしくて悲しい事故が起こりました。
ニュース等で運航管理者、運航管理者というワードを聞くたびに、
我々もどきどきしたのではないでしょうか。
おそらく運行管理者が実在するか、
またその運行管理者が本当に常駐しているか、
などの規制が厳しくなるのではないかと今後の法改正にひやひやしております。
ニュースに出てくる例の社長はなんと私が所属している
中小企業家同友会の仲間だったそうです。
先日、全道理事会の際、オホーツク支部
(北海道の右上のあたりは大体このような名前が付きます。)
のメンバーが、
『皆さんニュースだけを見て、彼をとてもずさんでひどい経営者だと
思っているかもしれませんが、我々の仲間で彼を悪く言う人は一人もいません。
どうかそのことをご理解頂きたい。』とコメントしていたのが印象的でした。
しかし、一歩間違えると私たち経営側は
そのような立場に立たされることは容易に想定できます。
だからこそ、『普段からの安全管理』が必要です。
でも、みんな現状の仕事で忙しい。
いっぱいいっぱいなのです。
今日も顧問先のとある営業所の所長さんとお話をしていました。
「先生、ちょっと相談乗ってもらっていいですか?」
と彼は深刻な声で言ってきました。
「どうぞ、なんでもご相談ください」と言うと
「うちの営業所すごく事故が多いんです。
本当に軽微な事故なんですが、事故を起こして注意をしたその翌日に
また車をこすってきたりします。もう自分だけでは指導しきれなくて、、、」
とおっしゃって悩んでいる様子。
今度お会いする予定があるのでその際にゆっくりとどうしていくか、
方針を決めましょうとお話をして電話を切りました。
そこでお話したことをかいつまんでご紹介すると、
「経営者も成長が必要なのですが、その社長を支えている管理職の成長も必要、
今度、『管理者養成塾』を開催するのでそこにいらしたらどうですか?」ということや、
「ドライバーには全体にしなければならない教育と、
個別にすべき教育が必要であり、
特に出発の点呼の際に気を配ってやるということが一番大事なのです。」
ということでした。
事務職の皆さんも毎日の仕事に追われているばかりで
なかなか新しいことを社内で始めるのは難しいかもしれません。
ましてや、それを続けていくことがもっと難しく、
途中でやめるとほらやっぱり気まぐれだと思われてしまうことを考えると
さらに重い腰が上がらなくなります。
でもどこかでやらないと、そしてそれを社内の習慣化にしないと、
いつまでたっても事故は無くなりません。
もしかしたら一発目が大きな死亡事故だったり、
ニュースに出てしまうような事故になるかもしれないということは否定できないのです。
そのための社内の運輸安全マネジメントを構築することが必要であり、
運行管理者や管理職の研修が必要となります。
そしてそれが会社のリスクヘッジ(危機管理)でもあります。
何も策を講じていないと、
知床の例の社長のように何かあった際に会社(社長)が糾弾されることになります。
会社は何を管理していたのか問われるのです。
そこはしっかりとやっていかねばなりません。
燃料の高騰、コロナでの荷物の減少、などに言い訳して、
社内の管理がずさんになっているのはまずいですね。
まずは何かを取組むことを考えてみてください。
一つ、ご提案があります。
事故記録簿つけていらっしゃると思いますが、
軽微な事故も大きな事故もすべて同じ様式で記載されていますか?
そしてそこに被害金額を記載していますでしょうか。
もし、軽微な事故やら大きな事故が続いているようでしたらぜひご相談ください。
まずは事故分析をして、御社の事故がどのような傾向があるか解析します。
そしてその一番の原因となっていることから取り組むようにお手伝いさせて頂きます。
ご相談いただければ幸いです。