前回は、急遽、自然災害についての備えをテーマにお伝えしましたが、今回からまた元の話に戻ろうと思います。
なんと、今週の「噂の!東京マガジン」(TBS系)の週刊見出し大賞というコーナーで週刊新潮が取り上げられ、そこに掲載された順天堂大学の小林教授の記事が大賞を取りました。
これは私が以前に自律神経のお話をした際に参考にした小林教授です。
そして、ぜひ今週の週刊新潮を読んでみてください。
私はこれからの健康教育にはさらなる知識の共有が必要だと思っています。
もちろん保健婦さん等の日々のたゆまぬ指導も必要なのですが、本人はいくら言われても生活改善できないでいるのではないかと思うのです。
タバコをやめなさい、身体に悪いですよ、と言ったところでやめる人はあまりいません。
自分自身のことになっていないからです。
自分事としてとらえる歳になった頃にはもうすでに遅しということが少なくないので、若いうちからの生活習慣の見直しが今とても大事になってきています。
乗務員研修の合間に休み時間を設けるとごそっとタバコを吸いにいなくなります。
それでも最近、居残る方々が増えてきました。
タバコ吸わないんですか?と聞くと「はい」とはにかむ方が最近増えてきたのが嬉しく思いますがまだまだ少数派。
タバコに関してだけ言うと、やめようと真剣に考えるのは、脳疾患や心疾患で死に目に遭ったお年頃の方か、子供が出来たばかりの方か、仕事しながらも趣味でまだ社会人のスポーツ団体に入ってやっている方くらい、、、
それ以外の方は悪いのはわかっていてもやめないですよね。
ならばどうしなければならないのか。
考えさせて、自分で決めさせなければなりません。それ以外に方法はないのです。
考えさせる材料をたくさん与えて自分自身で考えた結果、それでもやめないというのであればそれはその人の人生。
しかし、今の自分の知識や、生活習慣や、育った環境だけで考えると(たばこを)今すぐやめるという行動改善に行かないのは当然です。
しかし、様々な教育をすることで人は変わるのです。
いい人生を送りたいと思うのなら、どこかで人は必ず決断します。
私は以前、中学校の養護教諭でした。しかしもっとその前、大学では軽音部でロックバンドのベーシストだったので、ものすごいヘビースモーカーでありました。
(余談ですが、打首獄門同好会という最近CMとかでも使われているバンドのベーシストの女性は私の先輩です。)
私の最初で最後の赴任先はランク3のへき地。北海道の右はしっこにある、田舎の中学校でしたから、保健室にだけいるわけにいかなく、全学年全学級の保健の授業も持っていました。(田舎といえども町役場の場所にあったので300人くらいは生徒がいました。)
その中で当然、たばこの授業もやります。
たばこの授業をやると、必ず生徒からは質問が来ます。
「ねーせんせー。先生はタバコ吸わないのー?」
しばらく考えて当時23、24歳くらいの私は「すうよ。」と答えました。
教室の中はざわざわ、ざわざわ、とし始めます。
そうするとその中の元気な悪ぶっている子が「なんで先生吸ってるのに、俺たちにだけ、吸うなとかやめろ、とか言うのさー。」と聞いてきます。
そのときに、しばらく考えた私はこう言いました。
「私が中学校のときに、たばこは身体に悪いよ、とか、百害あって一利なしということを教えてもらっていたら私は吸っていなかったかもしれない。当時はそんな教育もなかったし、不良はみんな当たり前に吸うものだと思っていた。格好つけて、負けたくないから吸っていたよ。でもね、一回吸い出したらやめられないのがタバコなんだ。やめられないつらさを知っているから、だったら最初から吸わない方がいいと思って、今ここで授業してる。」
もう30年以上も前の話ですが鮮明に覚えています。
手前味噌ですが、当時この話をしたときの子供たちも納得して聞いていたと思います。
最初から自分が損をするとわかっていて手を出す人なんているのでしょうか。
お金を燃やして満足する気になって、何が得られるのでしょうか。
そんなこと、子供でも分かることだと思います。
今吸っていらっしゃる方は、ただただ、今までの生活習慣を変えられないだけのような気がします。
自律神経の話や、糖質制限の話を書いてある本を読みあさると必ず一番先にやらねばならないことは、『自分の生活を自分で決める』ということだと書いてあります。
なんとなく過ごしてきた生活習慣や環境をそのまま続けることはいいことばかりではありません。いえ、もっと言うと、悪いことだらけだと思います。
それをどれだけ生活改善できるかは自分自身の決意なのですが、それには、考える材料というものが必要なのです。それが私は健康教育だと思っています。
ぜひ、どこかで健康教育にご興味があれば、ご連絡をください。
最初はZoomでのご相談でも結構だと思います。社長のお考えをまずお聞かせください。
今回も長くなりましたがお読みくださいましてありがとうございました。
次回はいよいよ栄養の話、食事の話をしたいと思います。