『私はなぜ今ここに…』 第20話
その時期にはもう一つ私を悩ます大きな事件があった。 この事故の話はちょうどその一件がピークを越え、ようやく落ち着き始めた頃の話でどうも次々と面倒なことに巻き込まれる時期だったのかもしれない。 行政書士のA先生の事...
その時期にはもう一つ私を悩ます大きな事件があった。 この事故の話はちょうどその一件がピークを越え、ようやく落ち着き始めた頃の話でどうも次々と面倒なことに巻き込まれる時期だったのかもしれない。 行政書士のA先生の事...
やった、これで私の言っていることが証明された。 ほっとすると同時に、ほら、言ってるとおりでしょ!といわんばかりの顔で警官たちをぐっと見た。警察官は何も言わずただ黙って頷き、これで終了します、戻りますね、と言い帰路...
その後、まったく何事もなかったかのように毎日が過ぎ、私の車以外はもう日常生活に戻りかけていたある日、警察からまた電話が来た。 佐々木さん、もう一度、現場検証をします。 現場検証と言ってもあなたの言う通り、走った通...
その前に現場検証なるものにも立ちあわされた。 私は一人で立ち会うのが嫌で保険の方にも同席をお願いしたが、残念ですがと、言われ断られた。考えてみたら関係のないことではある。 そして、なんと、そのときには私一人なんだ...
やったー!!!帰れる!っていうか、何でもなかったんだ!私! 車はというと買って1年も経たないのに廃車だと聞いた。それほどひどかったのだ。 でも、前半分はぐちゃぐちゃだが、後ろ半分はまったくなんでもない。 &nbs...
そのマルボウの人が、「佐々木さん、さきほど保険の方から連絡が来ました。あなたの病室に相手方の人間が行きましたね。怖い思いはされませんでしたか?何を話されたのか、それはいつどこでなのか、今後はすべて記録を取っておいてください。また、一瞬でも怖...
それから入院生活が始まった。 痛くないんだけどなぁ。。。でもやっぱり骨折してるんだろうか。 中学校のときに膝の皿を割って骨折、松葉杖。高校のときはバスケットをやっていて靭帯損傷でこれもまたギブスの松葉杖。 松葉杖...
ほどなく、救急車は病院についた。 あの日本ハムが野球をする札幌ドームの近くだった。(当時はまだドームはない。) もう日も暮れて真っ暗の中、担架に乗せられ病院に入り、看護師さんにどこが痛い?他に痛みは?と聞かれた。...
はっと気がついたら、あたりは真っ白だった。 はぁぁ、アタシ死んだんだ。 なんか、短い人生だったな。あっという間だったな。 心臓がバクバクしていた。ん?バクバク? アタシ生きてる?? &...
それからも必死で働いた。 早く現金にしたいから、夜も寝ずにとにかく仕事をした。 ひとつの仕事が終わるころにそれに夢中になっていると終わった瞬間にもう次の仕事がない。怖くなってまた営業に行く、これの繰り返し。 そう...