『私はなぜ今ここに…』 第33話
この間も自主開催していたセミナーでできた仲間ともよく飲みながら、何が困っているのか、何を知りたいのか、そしてこれからの運送業をどうしていきたいのか、などを熱く語る日々が続いた。 話すうちに徐々に何かひとつのテーマ...
この間も自主開催していたセミナーでできた仲間ともよく飲みながら、何が困っているのか、何を知りたいのか、そしてこれからの運送業をどうしていきたいのか、などを熱く語る日々が続いた。 話すうちに徐々に何かひとつのテーマ...
運送会社は見た目よりも中味が深刻なことがまま多い。 でも、ある意味みんな周りはライバル、いつ仕事を取られるかわからないから、うかつなことは言えない。 この頃には私は、「なぁ佐々木さん、他の運送会社はどうしているん...
そうして平成15年に私の経営指針はできあがった。 同時に1年後、3年後、5年後、10年後の事業計画もできあがった。 私は運送業にどっぷりと身を沈めよう。 私は運送事業の発展のために尽くすという志を持った。 &nb...
新しい経営指針研究会のメンバーは北地区会から今度は札幌支部が扱うことになったらしい。北地区以外の全地域からもメンバーが集まった。 このあたりから、経営指針は同友会全体の取組みになっていったようだ。 私の新しいグル...
当日、私の番となっていよいよ発表を始めた。 私だって開業していろいろあった。でもここまで5年間なんとか順当に業績も伸ばしてきた自負がある。その想いをそのシートに乗せて起業したことから始まり、朗々とお話をした。 そ...
南間さんとは顔見知り程度というぐらいの付き合いの先輩だった。でもある日、電話が来て「佐々木さん、ちょっと一緒に勉強しないか。同友会の北地区会でやっている面白い勉強があるんだ。」 はい。わかりました。と返事はしたも...
そのあとの大騒動ったら、みなさんがご想像する通りだ。 翌週月曜日から私の電話はなりっぱなし。もちろんA先生からも。当然出ないけれども。 そして、私は私の書類を運び出したあとすぐに、うちと取引があるところ、今後もし...
お世話になった事務所の人たちのことが頭から離れない。 でも、このままじりじりといても、うちのアルバイトの子も私の書類もすべて何もなかったかのように吸収されて私は辞めることになるのだろう。 辞めていいのか? 少なく...
そう思いながらも、たった1年半くらいの間にきてくださったお客様とのやりとりを思い出していた。 一般貨物の許可を取りたくて相談に来ていた小樽の社長が、いろんな世間話の中、佐々木さんはどうして開業したの、と言われ、事...
突然言われた私は、この仕事に向いてない、辞めなさい、と言われたときにも瞬時に判断はできなかった。 お世話になっているのは当然重々承知しているし、でも、辞めれと言われてもどうしても納得がいかない。そもそも私が辞める...